大川村川崎

 橋の手前に左側に下る道があるので、旧道の入口はすぐ分かる。
とりあえず、入口の手前に車を置いて、歩いていくことに。

 坂を下りていくと三差路があるが、道なりに進む(左に折れると、ダム湖面に
達する)。さっそく素堀の短いトンネルが現れる。
まあ、このトンネルはそんなに危険も感じず通過。

 通り抜けると、ものすごい光景が開ける。
 断続的に続くオーバーハング。突きだした岩の先端部分から水が勢いよく滴り
落ちている。路面は車1台通れるくらいの幅があるが、前方で崩れ落ちた巨岩が
行く手を塞いでいる。崩落現場の先には素堀のトンネルが抜けている。

 100メートル位歩いてみたものの、ここで死んだらしゃれにならん、と思って急
いで引き返した。この世に未練がある人は行くべきではないと思う。

 ここをその昔路線バスが通っていたというから、なんともおそろしい話である。
昔の人はどのような気分でここを通っていったのだろうか。

 ちなみに、この先は対岸の現道から観察したのだが、砂防ダムのため旧道が寸
断されている。踏破には、縄ばしご等、重装備が必要だと思われる。


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